在来木造2階建て、延べ床面積約90㎡
リフォームの目的は、ご家族で住まわれていたお住まいをご夫婦お二人でゆったり使える間取りにされたい。
ご子息様ご家族がお孫さんを連れていらっしゃったときに、みんなでわいわいくつろげるLDKにされたいということでした。

コンセプトは『グリーンフルネス・ホーム』です。
人間は動物の一種です。本来、自然に近い環境にある方がリラックスでき、健康に過ごせ、心が満たされて幸せになります。近年、バイオフィリアという概念で、『人間は本能的に自然とのつながりを求める』という考えを元に、オフィス環境を整えて、従業員のモチベーションとパフォーマンスの両方を向上させるデザインが導入されています。
そのオフィスでの概念を、今回は住宅へ応用してみようと思いました。
また、奥様と接して、とてもご自分を大切にされていると感じました。それは『マインドフルネス』の瞑想でも言われる、今、ここにあるもの、起きていることを受け入れ、感謝する心をお持ちだということです。
そこで、バイオフィリアの概念とマインドフルネスの考えを融合して、造語ですが、コンセプトを『グリーンフルネス・ホーム』としました。

具体的な内容は
1階は子供室2部屋をつなげて奥様の部屋にしました。間取り変更に伴い6本の柱を抜いております。
2階はキッチン周りで6本の柱を抜き、抜けない柱を残して、対面オープンキッチンにしました。
新しいダイニングの天井は梁を掛け直して、すっきりした勾配天井にしました。

今回、お庭の外構も全て作りなおしました。今までのデザインをお客様が気に入っていらっしゃいましたので、宅配ボックス等新しい機能を追加し、既存の塀の笠木や門は移設して再利用しました。
また、自然な形状を好まれていることから、花壇の小端立てレンガは素朴な形状のレンガを選び、フリーハンドで描いた花壇や階段は現場で形状を決めて創りました。

とっても奥様のセンスがいいので、グリーンをきれいに飾って、彩り豊かなライフスタイルを楽しんでいらっしゃいます。